鉄骨製作工場において、工程全般における製作管理と品質管理の業務を行う技術者のための資格です。対象建物の規模と技術レベルに応じて、1級と2級の資格があります。
1級:13,804人、 2級:6,129人、 合計:19,933人 (2024年4月現在)
本資格の認定の基準は以下とします。
鉄骨製作管理技術者 1級 | 鉄骨製作管理技術者 2級 |
規準・規格等で一般的に確立された技術を基本として、更により応用的で先進的な水準に及ぶまでの技術を背景に鉄骨製作の総合的な管理を行う以下の能力を有すると認められる者。 | 規準・規格等で一般的に確立された技術に基づいて標準的な規模・使用材料・構造形式の鉄骨を総合的に製作管理できる以下の能力を有すると認められる者。 |
イ)鉄骨造の構造材料・接合方法・構造形式の特徴を理解し、設計図書に盛られた設計意図と要求品質を正しく受け止め、鉄骨製作に関する適切な提案等を行う能力 ロ)加工・組立・溶接・検査・塗装等の各製作工程を理解し、製作計画の立案から製作要領書・工作図の作成等を行う能力 ハ)鋼材・溶接材料等の資材の調達及びその管理に責任を持つ能力 ニ)鉄骨製作に当たり、生産・品質・安全・工程及びコストの各管理を総合的に行う能力 ホ)当該鉄骨製作工場の生産能力の分析、技術者・技能者の管理・育成、社内工作規準・検査基準の整備充実等、品質をつくりこむ体制の整備に積極的に寄与することができる能力 |
イ)標準的な規模の中低層建築物で、引張強さ490N級までで板厚40mm程度以下の鋼材を用いたトラス又はラーメン構造の構造材料・接合方法・構造形式についての知識 ロ)加工・組立・溶接・検査・塗装等の各製作工程を理解し、製作計画の立案から製作要領書・工作図の作成等を行う能力 ハ)鋼材・溶接材料等の資材の調達及びその管理に責任を持つ能力 ニ)鉄骨製作に当たり、生産・品質・安全・工程及びコストの各管理を総合的に行う能力 |
※下記は2022年4月1日改定。 改定内容については「受験資格の改定のお知らせ」を参照。
学歴又は資格 | 実務経験年数※1※2 | |
---|---|---|
指定学科※3 | 指定学科以外 | |
大学院・大学・高専の専攻科 | 1年以上 | 3年以上 |
短大・高専 | 2年以上 | 4年以上 |
専修学校の専門課程(修業年限2年以上) | 2年以上 | × |
高校 | 4年以上 | 6年以上 |
鉄骨製作管理技術者2級 | 2年以上 | |
上記以外 | 8年以上 | |
次の資格を有する者は、上記に関係なく受験可
(1)一級建築士
(2)技術士(建設部門) (3)溶接管理技術者認証基準(WES8103)1級以上 |
学歴又は資格 | 実務経験年数※1※2 | |
---|---|---|
指定学科※3 | 指定学科以外 | |
大学院・大学・高専の専攻科 | 1年以上 | 2年以上 |
短大・高専 | 1年以上 | 2年以上 |
専修学校の専門課程(修業年限2年以上) | 1年以上 | × |
高校 | 2年以上 | 3年以上 |
上記以外 | 5年以上 | |
次の資格を有する者は、上記に関係なく受験可
(1)二級建築士以上
(2)技術士(建設部門) (3)建築鉄骨製品検査技術者 (4)建築鉄骨超音波検査技術者 (5)溶接管理技術者認証基準(WES8103)2級以上 |
※1 実務経験年数は、学歴については卒業または修了後に、資格については資格取得後に※2に示す実務に従事した期間の合計とする。
※2 実務とは以下のものをいう。
※3 指定学科とは、以下のものをいう。
(建設系学科の例)
建築学科、建築デザイン科、建築システム工学科、環境工学科、住居学科、都市工学科、衛生工学科、土木工学科、構造工学科、社会建設工学科、農業土木科
試験は筆記試験とし、択一形式(マークシート)で行います。
以下の分野から計50問を出題します。
出題分野 | 1級 | 2級 | ||
---|---|---|---|---|
技術・知識 | 問題数 | 技術・知識 | 問題数 | |
(1) 鉄骨構造 | 構造力学の基礎、構造設計の基礎、接合部および接合方法、鋼材の種類・諸性質 | 9 | 接合部および接合方法、引張強さ490N級までで板厚40mm程度以下の鋼材の種類・諸性質 | 4 |
(2) 鉄骨加工 | 製作管理・工程管理、工作図作成、加工・溶接技術・溶接施工及び施工管理、高力ボルト工作、防錆塗装 | 20 | 製作管理・工程管理、工作図作成、引張強さ490N級までで板厚40mm程度以下の鋼材の加工・溶接技術・溶接施工及び施工管理、高力ボルト工作、防錆塗装 | 25 |
(3) 品質管理 | 品質マネジメントと品質管理の基礎(統計的処理を含む)、書類検査、材料検査、製品工程間検査、製品検査、溶接部検査、非破壊検査 | 15 | 品質マネジメントと品質管理の基礎、書類検査、材料検査、製品工程間検査、製品検査、溶接部検査、非破壊検査 | 15 |
(4) 安全衛生 | 労働安全衛生法概要、重量物の取扱い、輸送管理の概要 | 3 | 労働安全衛生法概要、重量物の取扱い、輸送管理の基礎 | 3 |
(5) 建築法規 | 建築基準法概要、構造関係法規概要 | 3 | 建築基準法概要、構造関係法規概要 | 3 |
当ホームページ「試験・講習会」において、受験案内書及び申込書を掲載致しております。
試験の合格者は、合格した年度の所定の期間に登録申請を行うことにより、翌年度の4月1日付けで登録されます。
ただし、必要実務経験年数を満足する前に受験して合格した者は、これを満足した後、合格後4年以内の所定の期間に登録申請を行うことにより、10月1日付けまたは4月1日付けで登録されます。
【申請ルートA】 実務経験年数を満足 して合格した者 |
(1)新規登録申請書 (振込証明書を添付) / 証明写真1枚 ※合格通知とともに、申請書を送付します。 |
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【申請ルートB】 実務経験年数を満足 していないが合格した者 |
■申請ルートB 新規登録申請期間 ■鉄骨技術者倫理規程 (1)新規登録案内 (2)新規登録申請書 (証明写真1枚貼付) (3)新規登録申請書 記入例 ※新規登録料は、申請受付後に当センターより振込用紙を郵送します。 |
登録事項に変更が生じた場合は、所定の様式による届出が必要となります。
変更内容等 | 届出・申請書類 | 届出方法 | 時期 |
---|---|---|---|
・書類送付先住所が変更になった ・送付先を変更したい ・転職等により登録事項に変更が生じた |
記載事項変更届出書 PDF | 必要事項記入、捺印のうえFAXまたは郵送にて提出 | 30日以内 |
・氏名を変更した | 記載事項変更届出書 PDF 再交付申請書 PDF |
手数料2,200円(税込)※2022年4月料金改定、左記書類及び、氏名変更を証明する公的書類のコピーを同封のうえ現金書留にて郵送 | 速やかに |
・登録証を汚損・紛失等により再発行したい | 再交付申請書 PDF | 手数料2,200円 (税込)※2022年4月料金改定、左記書類を同封のうえ現金書留にて郵送 | 速やかに |
登録日の4年後の年度の3月31日までです。
(登録日が4月1日の場合は5年間、10月1日の場合は4年半となります。)
有効期間満了の前1年以内に、当センターが実施する更新講習を受講し、修了考査に合格した者が更新の認定を受けることができます。
有効期間満了の前1年以内に、前回の更新登録日からの職務経歴および団体活動等を記載した職務経歴書による書類審査に合格するか、更新講習を受講することで、更新の認定登録を受けることができます。
区分 | 手数料 | |||
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本体 | 消費税 | 税込 | ||
新規 | 学科受験料 | 13,000円 | 1,300円 | 14,300円 |
※合格後に新規登録料6,600円(税込)が別途必要 | ||||
更新 | 更新受講料 (更新1・2回目/更新講習及び修了考査) |
18,000円 | 1,800円 | 19,800円 |
※手数料総額 26,400円(内訳 更新受講料18,000円+更新登録料6,000円+消費税2,400円) | ||||
書類審査料 (更新3回目以上/実務経歴書による書類審査又は更新講習受講) |
5,000円 | 500円 | 5,500円 | |
※手数料総額 12,100円(内訳 書類審査料5,000円+更新登録料6,000円+消費税1,100円) | ||||
登録 | 新規登録料 | 6,000円 | 600円 | 6,600円 |
更新登録料 | 6,000円 | 600円 | 6,600円 |
・手数料は1級、2級とも同額です。
・修了考査が不合格の場合は登録料は返金します。
・更新3回目以上の方が更新講習会受講を選択した場合でも手数料は同額です。
【適格請求書の取り扱いについて】
・一般社団法人鉄骨技術者教育センター 登録番号:T8-0100-0502-9357
・手数料について、領収書の発行は致しておりません。試験・講習会の案内または上記費用ページを払込受領証とセットで保存することで、適格請求書の要件を満たすことになります。